劇場版リカちゃん、目黒川が氾濫する中で初号決行のはなし
seitenhyohyo: こんな大雨の日に初号など…果たして行われるのかとTL上では囁かれているが、かつて昔、台風が来襲し目黒川が氾濫する中で初号が決行された作品があった!それは…劇場版リカちゃんである。「どんな方法でもいい、五反田まで行ってくれ!」PD氏に言われたが外は大雨。台風である。 [http://twitter.com/seitenhyohyo/status/23893463592]
seitenhyohyo: 「どうすればいいんですかッ!」オレは叫んだ。「こんな日に初号したって誰も来ませんよ?そもそも現像所は大丈夫なんですか?!」逆ギレしたオレは次々と受話器に言葉を叩き込んでいった。「スポンサーの都合でさ…取りあえず新宿まで出てきてよ。何とかしてもらうから」PD氏はすまなげに言った。 [http://twitter.com/seitenhyohyo/status/23893631685]
seitenhyohyo: 当時、リカちゃんの制作体勢は変則で、現場はグループタックだった。新高円寺に住んでいたオレだが地下鉄は不通。何とかJRまで水まみれになりながら新宿駅に到着、そこからタックの制作車で五反田に向かった。「このままエンジンに水が入って立ち往生に…」「いやいやいや」道行く車はオレ達だけ。 [http://twitter.com/seitenhyohyo/status/23893795329]
seitenhyohyo: 幸か不幸か、五反田に到着した時には目黒川の氾濫はほぼ治まっていた。しかし、押し流された土嚢やら一面泥で汚れた店舗やら…戦いの激しさを物語っていた。現像所は一体どうなっている?倉庫に水が侵入したり、色々大変だったようだが受付は無事だった。「初号は行われます!」正に奇跡だった。 [http://twitter.com/seitenhyohyo/status/23894028459]
seitenhyohyo: ここまではかなりイイ話。問題はここからだった。決行をゴリ押ししたスポンサー側は誰一人やって来ない。現場側の人間も「こんな状況では…」という事で誰も呼んでいない。結局最初の初号を見たのは、オレと主題歌を歌ってくれたパリスブルーの二人、そして他数名だけだった。 [http://twitter.com/seitenhyohyo/status/23894230258]
seitenhyohyo: 「これ、初号と言っていいんですか?製作側が誰も来てませんよ?」「そうだね」「何で強行したんですか?」「いや、じゃあまたの機会に」「おい!」のれんに腕押し…そんな言葉の実際を味わった29の夏だった。何だかんだで初号は三回行われた。スポンサー側がお見えになったのは最後の初号だった。 [http://twitter.com/seitenhyohyo/status/23894475624]
seitenhyohyo: ちなみに劇場版リカちゃんは94年作品、ということになっているが、完成初号は93年である。94年に劇場公開予定だったので、あえて一年ズラしたのである。しかし…経常利益が7割減、バブルが弾けて劇場公開も弾けた。大水が全てを持ってった…その後、目黒川を見るたびに心が痛んだ(笑) [http://twitter.com/seitenhyohyo/status/23894812999]